泉研

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泉 研(いずみ けん)とは、「チャージマン研!」に登場するキャラクターであり、同作の主人公

「どんな危険なことだろうとやらなきゃならないんだよ!」

第22話「時限爆弾電送テレビ」より

概要[編集 | ソースを編集]

父親に、母親にさおり、妹にキャロン、ロボットにバリカンを持つ。いつもはごく普通の10歳の少年である一方、父から託されたスペクトルアロー(特殊スーツ)をまといアルファガン(光線銃)を携え、「チャージマン研」として日夜ジュラル星人と戦う[1]

家族(とジュラル星人)以外には自身がチャージマン研であることは知られていない、ということになっているようだが、普通に人前で変身したりしてるあたり隠そうとはしていないようである。実際、音吉の母海底油田の局長などは研が「チャージマン研」であることを前提に研に依頼をしているようである。ジュラル星人側も星くん悪魔のサーカス団タイガー・Mの作戦は「一部の一般人はチャージマンの正体を研だと知っている」事が前提になっている。担任のなぎさ先生も研がチャージマンであるとした上で街を危機から救うよう懇願している[2]。これらの高い認知度から、研を知る人々の中でチャージマンの正体を知らない者はむしろ存在しないのではないかと考えられる。

人物[編集 | ソースを編集]

17話「研の秘密を探れ!」では、吉坂博士から自身の弱点を聞かれた際、「それは…算数なんです」と腹が立つ顔で答えている。また、女の子に化けたジュラル星人やなぎさ先生など、異性にも弱いようである。

ジュラルが人間に化けている際は確信を持つか正体を現すまではこちらから手を出したりしない。しかし、第58話「悪魔のサーカス団」では早い段階でジュラル星人だと確信したのか、ジュラル星人が人間形態のままアルファガンで撃っている。それだけジュラル星人を見分ける能力が優れているということではある。

14話「闇夜に消えた大仏」ではジュラル星人を倒した後元の姿に戻った大仏を放置してしまった[3]。また、18話「囚人島大脱走」ではジュラル星人を倒した後は尺の都合から脱走した囚人を放置して飛び去った。この事から、研はジュラル星人さえ倒せば後はどうでもいいらしい。

一話完結である以上仕方ないが、彼の身近な人間以外(化けていたジュラル含む)の半数が犠牲になっている。もちろん諸悪の根源はジュラル星人であるが、人質や重傷の人間を見殺しにすることも少なくなく、また研の「チャージマン研」としての能力を考えると「もっと助けられたのでは?」と疑問に思う声も少なくはない。

数々の回りくどく非道な作戦からかジュラル星人を蛇蝎のごとく嫌っており、彼等に対して容赦することは決してなく、大量のジュラルが来ても一撃必殺は当たり前、基地やジュラルの円盤の撃墜数は数知れず。

基本的に人々に害をなす悪であるジュラル星人を倒すという正義の人物である。が、その圧倒的な力でジュラル星人を一方的に虐殺する様からは情というものが感じられない殺戮マシーンのような印象を受けることも。普段は子供らしく、お調子者な部分が目立つが、ジュラル星人に対してはとにかく容赦がなく、相手がジュラル星人とわかるや否や某世紀末救世主並のドSっぷりを発揮して、苦しんで逃走するジュラルを背後からアルファガンで始末したり、1.5秒程度で瞬殺したりする。勝ち目がないとわかり撤退するジュラル星人であってもスカイロッドで執拗に追い詰め確実に仕留める[4]。ジュラル星人でなくとも、連中に手を加えられた生物にも容赦はなく、ジュラル星人と一緒に海に沈めたりアルファガンで淡々と駆除したりもする。

ジュラル星人でなく人間相手でも悪いことをした、あるいはしている者に対しては、アルファガンこそ使わないものの、止めに入ったりするなどやはり正義感は強い。ただし、ロケットZ9号の図面を餌にジュラル星人を虐殺して100億円を奪った山村博士を警察に突き出したと思えば[5]、金庫を破って金星基地に関する総資料をジュラル星人の手に渡らせた古山惣助は突き出さなかったり、(どちらも正体はジュラル星人だったものの)ボクサーをボコボコにしたかと思えば、ナイフを持った不良少年に手出しせず一方的に殴られたりと、判断・行動基準はかなり曖昧。

ジュラル星人に対しては基本的に情け無用な研だが、X-6号J-7号のように心を持った者は例外のようで、花を捧げて「X-6号、僕は忘れないよ。ジュラル星人の中にも君みたいな敵がいたことを」と感傷的なことを言ったり、J-7号に対するバリカンの「研坊、あの人、好きだったんだね」と言う言葉を否定せず「お兄さんみたいだったよ」と発言したりもしている。この2名は、結果的に研が手をかけることはなかった。X-6号に関してはアルファガン片手に来たことを考えると仲間に手を下されてなければ自分の手で始末してたかもしれないけど。

しかし、それ以外のジュラル星人には、あまり悪いことをしていないばかりか人間にとっていいことをしているようなジュラル星人(ジュラル聖人)だろうと容赦はしない。まぁ大半は地球征服や人類滅亡を目的とした計画の一部に過ぎないのだが…。

あまりの容赦のなさや助けられない者を見捨てる冷酷さに「弱い者いじめでは?」「ジュラル虐殺が趣味の感情のない殺戮マシーンなのでは?」「本当は研が敵でジュラル星人が正義なのでは?」という見方をするかわいそうなお友達が後を絶たない。

こんなところもあって研の「応援、ありがとー!!」に対しては「してねーよ」と、ジュラル星人の攻撃を食らったり、MAD動画等で爆死したりすると「ざまぁwwwwwww」といったコメントが散見される。これはどっちが敵かわからなくなるような構図の面白さから来たネタであり、心の底から嫌われているわけではない。多分。

口調[編集 | ソースを編集]

一人称は「僕」。二人称は基本的に「君」「あなた」、バリカン、ジュラル星人のような悪党に対しては「お前」(ジュラルは稀に『貴様』とも呼ぶ)。

普段は普通の少年と変わりない口調で、目上の相手にはちゃんと敬語も使えるなど10歳にしては礼儀正しい。両親には敬語を使ったり使わなかったりする。

が、ジュラル星人相手には「黙れジュラル星人!」「(『殺してやる』という台詞に対して)それは僕の言う言葉だ」といった過激なセリフを吐く。多少の暴言程度ならヒーローキャラでも特に珍しくもないが、ここから「今に必ず(ジュラル星人の)本拠を突き止め、そして全滅してやるぞ」「ジュラル星人!必ず僕がこの手で、滅ぼしてやる!」等、正義の味方的にしては行き過ぎと感じる台詞を口にすることも多い。

妹のキャロンに対して、第12話「野菜サラダが食べられない」では「美人になるにはちと無理のようだね」と言っているほか、第20話「ガールフレンドが出来た」では「(食べ過ぎて)妹みたいにはならないでね」と嫌味を吐いている。ある意味リアルな兄妹のやり取りを描いているとも言える。

戦闘[編集 | ソースを編集]

ジュラル星人に対する戦闘能力はまさに圧倒的で、ジュラルに対する鋭い洞察力、いざ変身すればあっさりと一方的に勝利する。最速の討伐タイムは約二秒。他の人間がジュラル星人に対してほぼ無力なことを踏まえずとも、ある意味ジュラル星人から地球を守るのに彼以上に適した人間はいないだろう。

なかなか粘って彼に抵抗した敵としては魔王星くんザイラスなどが挙げられる。ここまでやれなくとも彼にビジュームベルトを使わせればジュラルの中でもトップクラスの戦闘能力を持っていると言える。

生身の状態でも超人的な戦闘力を持ち、ジュラル星人の化けた殺人ボクサーや不良青年の集団、森で密猟を行なう猟師等を圧倒した。コロを虐めていた悪ガキ達も、バリカンが研を連れてくるやいなや、「相手が悪いや」と一目散に逃げ出した。

日ごろスポーツでは野球アメフト乗馬をしている。野球では場外ホームランを連発する長打者。アメフトでは最も過酷とされるクォーターバックのポジションをつとめていることがわかる[6]。他にはテニスでいっさいバウンドさせずラリーを打ち続ける、変装すらせずプロボクサーを何人も殴り殺したジュラルと殴り合うなどスポーツ万能な運動神経を見せつける。

戦闘にしろスポーツにしろ、負けたり相手に逃げられたりしたときは闘争心をむき出しにしたり悔しがっているなど、負けず嫌いな性格のようだ。

能力[編集 | ソースを編集]

超能力を持っているようであり、テレパシーを使ったり他の人には聞き取れない音を聞き取る鋭い聴覚を使ったりするという能力を唐突に発揮する。

この設定の元ネタは、「チャージマン研!」企画担当の西野清市氏と面識のあった、超能力者(とされている)ピーター・フォルコス氏だとか。

その他[編集 | ソースを編集]

  • ジュースはストローを使って飲む(時々使わない時もある)。
  • トマトジュースは嫌いらしい。なお、第44話「研の偽者をやっつけろ!」では、研(に化けたジュラル星人K-11号)がトマトジュースを美味しそうに飲んだことから、偽者であると見破られてしまった。
  • 西野氏曰く、名前の「研」は当時飼っていた愛犬から、姓の「泉」は当時の広告代理店の部長から採ったとの事。
  • フリーのパーソナルコンピュータ用2D格闘ゲームエンジン「KnuckleFighter-X」にてキャラクターが制作されている。高性能のアルファガンを筆頭に、やたらと判定の強いビジュームベルト、置き攻めに便利なキチガイレコードなど、原作の理不尽さを如何なく発揮している。なお、ボルガ博士もあり。

関連項目[編集 | ソースを編集]

  • 泉キャロン - 研の妹。研が社会見学に行く際に付いてくることもある。
  • 泉博 - 研の父。馬を車で轢き殺す等、研の鬼畜さのルーツ。
  • 泉さおり - 研の母。怒ると怖いらしい。
  • バリカン - 泉家のロボット。時折研にぞんざいな扱いをされる。
  • ジュラル星人 - 地球を侵略し、地球人に対し復讐する目的で、滅亡寸前のジュラル星からやってくる。大抵は研に倒され、改心した者も同胞に殺されるのでなんにしても死んでいく運命。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ただしこの設定は冒険王版コミカライズでは解説されているものの、アニメでは解説されずいきなり話が始まっている。
  2. 恐怖!ミイラが馬車でやってくる
  3. どのように戻せばいいのか研はわからなかった、あるいはそのままにした方がよいと判断したという見方もある。
  4. みなし子センターを救え!」など。
  5. ただし山村が自首した可能性もある。
  6. 背番号が1番であることから