「蝶の大群が舞う」の版間の差分
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2017年7月18日 (火) 17:42時点における版
蝶の大群が舞うはチャージマン研の第3話。DVDでは第1話となっている。
登場人物
あらすじ
物語は一枚の写真から始まる。ペルーの蝶「サンダラパレス・アグリアス」。蝶の世界では最も速く舞い、赤と青の翅は人の心を惑わすに十分な美しさを持つと言われる幻の蝶だが、50年前に絶滅したと思われていた……。
ある日、泉一家は久しぶりの日曜なのでピクニックに出かけていた。そこで野ウサギを見つけたバリカンは捕まえようと追いかける。だが、実際に拾ってきたのは人間であった。なんと、絶滅したと思われていたサンダラパレス・アグリアスが人を襲っていたのだ。恐怖のあまり立ちすくむ泉一家。だがこれは、更なる惨劇の第一幕に過ぎなかった。
一方その頃、ジュラル星人の基地内ではジュラルがサンダラパレス・アグリアスを飼育していた。50年前に来たジュラル星人が密かに絶滅寸前のサンダラパレス・アグリアスを救い出し、人の細胞を食うように改良していたのだ。早速街にサンダラパレス・アグリアスを放つジュラルに、街は未曾有の大混乱に陥る。人の心を惑わす蝶の美しさに魔王すら魅了される。が、それでもチャージマン研の前には通用しなかった。ジュラルの50年越しの作戦は、研の手によって24秒で幕を閉じられのだった。
考察
ペルー産のサンダラパレス・アグリアス
「アグリアス」とはタテハ蝶の一種で、アマゾン川流域に生息する。「ミイロ(三色)タテハ」の別名の通り美しい翅を持ち、「真紅の光線が空気を貫く」と呼ばれるほどに飛ぶのが速い。その美しい翅は人間の指紋と同じく一つとして同じものがないためにコレクターからは珍重されるが、前述の通り飛ぶのが速く、また「現地人の新鮮な排泄物にしか集まらない」という特徴を持つために捕獲は非常に困難。その標本は欧米のの超名門銀行が担保として認める程の希少性がある。
だが以上の事実をもってしてもこの作品における蝶ではないと思われる。なぜなら上述のアグリアスはアマゾン川流域に生息し、ペルーにはいないのだ。作品世界は2073年頃なのでサンダラパレス・アグリアスは2023年には絶滅してしまうことになる。それまでに発見し保護しなければ、未来の日本、いや世界中の国々はこの蝶によって壊滅してしまうだろう。もしかしたらジュラル星人は、今の南米の開発によって絶滅しつつある生態系を守るため、我々に警鐘を鳴らしているのかもしれない。...と言いたいところだが、それに対して「ジュラル星人は蝶を人間を襲う生物兵器に改造してしまったため、そんな事は言えたもんじゃない」との厳しい反論もある。
実在するミイロタテハの普通種は「サルダナパルス・アグリアス」であるが、上述の通り作中の蝶とは違うと思われるので冒頭で聞こえたとおり「サンダラパレス・アグリアス」とした。「サンダラ」とは無論後のファイナルファンタジーに出てくる呪文であり、ファイナルファンタジータクティクスには「アグリアス」と言う人物が出てくる。これはスクエアスタッフがこの作品に対して敬意を表し、オマージュとしたと言う事実はあまりにも有名である。
なお、昆虫を生物兵器として扱う計画は現実世界にも存在するらしいが、ジュラル星人及びナックがこれを参考にしたのか一切の事は分かりません!
台詞
昆虫学者「え~、こちらの写真を見ていただきたい」
「これは50年前、絶滅したと言われる、ペルー産のサンダナパレス・アグリアスという蝶です。この見事な赤と青の羽根は、人の心を惑わすに十分な美しさと言われてきました。それに一番の特徴は、蝶の世界では一番速く飛ぶことができるということです」
「そこでもう1枚の写真をご覧ください」
「これが問題の蝶です。随分と似ているでしょう?ところが、この蝶の口の所を見てください。人間の細胞を食うというだけあって、この鋭い口はまるで鷹のようではありませんか」
聴衆「人間の細胞を食う蝶かぁ……」「はぁ〜……不思議……」「あんな小さなものがねぇ……」
記者A「泉さん、その時の様子をもう一度詳しく話していただけませんでしょうか」
パパ「今朝、私達一家は久しぶりの日曜なのでみんなで農園へピクニックに、行くことになりました。そして……」
研「うまいなぁーバリカンは」
ママ「久しぶりに都会を離れて、郊外に来るのもいいもんですわね」
パパ「あぁ」
キャロン「ママ、今日はいつもより活き活きに見えるわ!」
パパ「そうだ、いつもは研やキャロンが世話ばかりかけるからだ。少しは反省しなさい」
研「キャロンだろ!僕は世話はかけないよ!」
キャロン「まぁ! お兄ちゃんったら!」
バリカン「あ、ウサギだ。捕まえちゃえ~!」
研「のろまのバリカンじゃあ、つかまりっこないよ!」
キャロン「よせばいいのにね~」
パパ「しばらくして、バリカンが戻ってきたのです」
バリカン「ぼぼ僕、人を拾ってきたよ」
パパ「ど、どこで拾ってきたんだ、バリカン!」
バリカン「あちき~」
研「アッ!」
(蝶の羽音)
パパ「私達はあまりの恐怖に立ちすくんでしまい、じっと様子をうかがっているだけで精一杯でした」
記者A「なるほど。その蝶があのスライド写真ですね」
記者B「先生、その蝶は、今も日本のどこかに生息しているんでしょうか?また今後襲撃してくるんでしょうか?」
昆虫学者「多分どこかにいるでしょう、だがその他一切のことはわかりません!」
聴衆「はぁ……わからないの……」「落ち着かないなぁ……」
ジュラル星人「おお、かわいいやつだ。地球の人間共はお前らのことで大騒ぎしておる。人間共の言うことには、お前らは50年前に絶滅したんだとさ」
「かわいいお前らよ、その時まで私の力になっておくれ。私はお前らを50年前に救い出し、人間の細胞を食って増殖するよう改良したことは誰も知るまい」
「それもこれも、地球を滅ぼしたいがためだ!」
魔王「さぁ、たっぷりと人間共の細胞を餌にするがいい。戻ってくるときは2倍も3倍も増えるんだ。ハハハハ!」
逃げまどう人々「うわー」「助けてくれー」
蝶に襲われる人々「ひえー、いぎ、いぎぎぎ」「キャー!うわー!」
キャロン「お兄ちゃん大変よ、何か起こったわ。あんなに人が逃げていく!」
研「アッ!」
人々「うわー」
研「この前の蝶だ!いよ~し!」
研「チャージングGO!!」
魔王「さぁ、チャージマン研を噛み殺すのじゃ!」
研「ジュラル星人!どこからでもかかってこい!」
(アルファガン発射音)
魔王「チャージマン研!覚えておけ!この仕返しは必ずする!」
研「いつでも来い! お前たちには負けないぞ!」
キャロン「かわいそうな蝶さんね……」
研「……うん」
影響を与えた主な作品リスト
- バイオハザード
- ファイナルファンタジータクティクス
- 宇宙の騎士テッカマン
- 科学忍者隊ガッチャマンF 第16話闇に舞う殺人蝶
- タイムクライシス4