「蝶の大群が舞う」の版間の差分
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* サンダラパレス・アグリアスに襲われる住人たち | |||
== あらすじ == | == あらすじ == | ||
昆虫学者が2枚の蝶の写真を説明する。1枚目は50年前に絶滅したというペルーの蝶「サンダラパレス・アグリアス」。蝶の世界では最も速く舞い、赤と青の翅は人の心を惑わすに十分な美しさを持つと言われる幻の蝶である。 | |||
もう1枚目は、サンダラパレス・アグリアスに似ている人食い蝶で、人間の細胞を食うために鋭い(鷹のような?)口を持っているという。その蝶のスライド写真が壁に映し出され、その場にいた聴衆からは驚きの声があがる。 | |||
記者から尋ねられた[[パパ]]が、人食い蝶に遭遇したときの様子を語り始める。[[久しぶりの日曜なので|久々の休日ともあり]]、郊外の農園に出かけピクニックを楽しんでいた一家。 | |||
しかし、見つけたウサギを追いかけた[[バリカン]]が人を背負って戻ってきた。バリカンが人を拾ったという場所に一家が行くと、倒れた人間たちにに人食い蝶が群がっていた。一家は恐怖のあまり立ちすくみ、様子をうかがうしかなかった。 | |||
別の記者が、その蝶は今も日本のどこかにいるのか、今後人間を襲う可能性はあるのかと昆虫学者に尋ねると、昆虫学者は「多分どこかにいるでしょう、[[だがその他一切のことはわかりません!]]」と答えた。 | |||
人食い蝶を飼う[[ジュラル星人]]。ジュラル星人は、50年前にサンダラパレス・アグリアスを救い出し、人間の細胞を食って増殖するようひそかに改良していた。 | |||
都市に現れたジュラルの円盤から人食い蝶が放たれる。人々は逃げまどい、次々と人食い蝶の餌食にされていた。[[魔王]]は、人食い蝶に人間を襲わせ、人間の細胞を餌に人食い蝶を増やそうと画策していたのである。 | |||
この様子を見た[[研]]、[[キャロン]]、バリカン。研は変身し、[[アルファガン]]とビジュームベルトで人食い蝶を始末する。魔王は「覚えておけ!この仕返しは必ずする!」と言い残し、円盤は退却。ジュラル星人に闘志を燃やす研だった。 | |||
大量の蝶の死骸を目の当たりにする3人。「かわいそうな蝶さんね…」と悲しそうなキャロンに、「…うん」と複雑な表情を見せる研だった。 | |||
== 内容について == | |||
* ラインコミュニケーションズより発売されたDVDシリーズではこのエピソードが第1話として扱われる。 | |||
* 人食い蝶の口を「鷹のよう」と表現した昆虫学者だが、どう見ても鷹のようには見えない。 | |||
* 魔王が円盤に乗り現場に赴いている。作中で魔王が現場に赴いている回は意外と少ない。 | |||
* 「さあ、チャージマン研を噛み殺すのじゃ」と口にするシーンの魔王がなぜか綺麗([[綺麗な魔王]])。 | |||
* ジュラルの円盤が退散する際、円盤の飛ぶスピードが異様に早い。 | |||
=== ペルー産のサンダラパレス・アグリアス === | === ペルー産のサンダラパレス・アグリアス === | ||
「アグリアス」とは[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%BF%E3%83%86%E3%83%8F%E5%B1%9E ミイロタテハ属の蝶]の学名である。アマゾン川流域に生息し、「ミイロ(三色)タテハ」の別名の通り美しい翅を持ち、「真紅の光線が空気を貫く」と呼ばれるほどに飛ぶのが速い。その美しい翅は人間の指紋と同じく一つとして同じものがないためにコレクターからは珍重されるが、前述の通り飛ぶのが速く、採取は困難を極める。 | |||
時代設定は2074年頃<ref>例えば、第6話「怪奇宇宙植物園」の冒頭ナレーションにて「100年後の世界は~」とある。チャージマン研!の放送は1974年であるため、それをもとにすると100年後は2074年。</ref>なのでサンダラパレス・アグリアスは2024年には絶滅してしまうことになる。それまでに発見し保護しなければ、未来の日本、いや世界中の国々はこの人食い蝶によって壊滅してしまうだろう。もしかしたらジュラル星人は、今の南米の開発によって崩壊しつつある生態系を守るため、我々に警鐘を鳴らしているのかもしれない。だが、「ジュラル星人は蝶を人間を襲う生物兵器に改造してしまったため、そんな事は言える立場にない」との厳しい指摘もある。 | |||
実在するミイロタテハの普通種は「サルダナパルス・アグリアス」であるが、上述の通り作中の蝶とは違うと思われるので冒頭で聞こえたとおり「サンダラパレス・アグリアス」とした。なお、「サンダラ」とはファイナルファンタジーシリーズに出てくる呪文であり、ファイナルファンタジータクティクスには「アグリアス」と言う人物が出てくる。<s>これはスクウェアスタッフがこの作品に対して敬意を表し、オマージュとしたと言う事実はあまりにも有名である。</s> | |||
なお、昆虫を生物兵器として扱う計画は現実世界にも存在するらしいが、ジュラル星人及びナックがこれを参考にしたのか一切の事は分かりません! | なお、昆虫を生物兵器として扱う計画は現実世界にも存在するらしいが、ジュラル星人及びナックがこれを参考にしたのか一切の事は分かりません! | ||
== | == 台詞 == | ||
[[蝶の大群が舞うの台詞書き起こし]] | |||
== 影響を与えた?主な作品リスト == | |||
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* バイオハザード | * バイオハザード | ||
* ファイナルファンタジータクティクス | * ファイナルファンタジータクティクス | ||
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* 科学忍者隊ガッチャマンF 第16話闇に舞う殺人蝶 | * 科学忍者隊ガッチャマンF 第16話闇に舞う殺人蝶 | ||
* タイムクライシス4 | * タイムクライシス4 | ||
* 怪奇大作戦 第2話「人喰い蛾」 | |||
==前回・次回リンク== | |||
* 前回: 第2話「[[危機一髪!!]]」 | |||
* 次回: 第4話「[[謎の美少年]]」 | |||
== 脚注 == | |||
<references /> | |||
{{DEFAULTSORT:ちようのたいくんかまう}} | |||
[[Category:TVアニメ「チャージマン研!」各話]] |
2021年5月9日 (日) 20:45時点における版
蝶の大群が舞う(ちょうのたいぐんがまう)とは、「チャージマン研!」の第3話である。
本編
登場人物
あらすじ
昆虫学者が2枚の蝶の写真を説明する。1枚目は50年前に絶滅したというペルーの蝶「サンダラパレス・アグリアス」。蝶の世界では最も速く舞い、赤と青の翅は人の心を惑わすに十分な美しさを持つと言われる幻の蝶である。 もう1枚目は、サンダラパレス・アグリアスに似ている人食い蝶で、人間の細胞を食うために鋭い(鷹のような?)口を持っているという。その蝶のスライド写真が壁に映し出され、その場にいた聴衆からは驚きの声があがる。
記者から尋ねられたパパが、人食い蝶に遭遇したときの様子を語り始める。久々の休日ともあり、郊外の農園に出かけピクニックを楽しんでいた一家。 しかし、見つけたウサギを追いかけたバリカンが人を背負って戻ってきた。バリカンが人を拾ったという場所に一家が行くと、倒れた人間たちにに人食い蝶が群がっていた。一家は恐怖のあまり立ちすくみ、様子をうかがうしかなかった。 別の記者が、その蝶は今も日本のどこかにいるのか、今後人間を襲う可能性はあるのかと昆虫学者に尋ねると、昆虫学者は「多分どこかにいるでしょう、だがその他一切のことはわかりません!」と答えた。
人食い蝶を飼うジュラル星人。ジュラル星人は、50年前にサンダラパレス・アグリアスを救い出し、人間の細胞を食って増殖するようひそかに改良していた。 都市に現れたジュラルの円盤から人食い蝶が放たれる。人々は逃げまどい、次々と人食い蝶の餌食にされていた。魔王は、人食い蝶に人間を襲わせ、人間の細胞を餌に人食い蝶を増やそうと画策していたのである。 この様子を見た研、キャロン、バリカン。研は変身し、アルファガンとビジュームベルトで人食い蝶を始末する。魔王は「覚えておけ!この仕返しは必ずする!」と言い残し、円盤は退却。ジュラル星人に闘志を燃やす研だった。
大量の蝶の死骸を目の当たりにする3人。「かわいそうな蝶さんね…」と悲しそうなキャロンに、「…うん」と複雑な表情を見せる研だった。
内容について
- ラインコミュニケーションズより発売されたDVDシリーズではこのエピソードが第1話として扱われる。
- 人食い蝶の口を「鷹のよう」と表現した昆虫学者だが、どう見ても鷹のようには見えない。
- 魔王が円盤に乗り現場に赴いている。作中で魔王が現場に赴いている回は意外と少ない。
- 「さあ、チャージマン研を噛み殺すのじゃ」と口にするシーンの魔王がなぜか綺麗(綺麗な魔王)。
- ジュラルの円盤が退散する際、円盤の飛ぶスピードが異様に早い。
ペルー産のサンダラパレス・アグリアス
「アグリアス」とはミイロタテハ属の蝶の学名である。アマゾン川流域に生息し、「ミイロ(三色)タテハ」の別名の通り美しい翅を持ち、「真紅の光線が空気を貫く」と呼ばれるほどに飛ぶのが速い。その美しい翅は人間の指紋と同じく一つとして同じものがないためにコレクターからは珍重されるが、前述の通り飛ぶのが速く、採取は困難を極める。
時代設定は2074年頃[1]なのでサンダラパレス・アグリアスは2024年には絶滅してしまうことになる。それまでに発見し保護しなければ、未来の日本、いや世界中の国々はこの人食い蝶によって壊滅してしまうだろう。もしかしたらジュラル星人は、今の南米の開発によって崩壊しつつある生態系を守るため、我々に警鐘を鳴らしているのかもしれない。だが、「ジュラル星人は蝶を人間を襲う生物兵器に改造してしまったため、そんな事は言える立場にない」との厳しい指摘もある。
実在するミイロタテハの普通種は「サルダナパルス・アグリアス」であるが、上述の通り作中の蝶とは違うと思われるので冒頭で聞こえたとおり「サンダラパレス・アグリアス」とした。なお、「サンダラ」とはファイナルファンタジーシリーズに出てくる呪文であり、ファイナルファンタジータクティクスには「アグリアス」と言う人物が出てくる。これはスクウェアスタッフがこの作品に対して敬意を表し、オマージュとしたと言う事実はあまりにも有名である。
なお、昆虫を生物兵器として扱う計画は現実世界にも存在するらしいが、ジュラル星人及びナックがこれを参考にしたのか一切の事は分かりません!
台詞
影響を与えた?主な作品リスト
- バイオハザード
- ファイナルファンタジータクティクス
- 宇宙の騎士テッカマン
- 科学忍者隊ガッチャマンF 第16話闇に舞う殺人蝶
- タイムクライシス4
- 怪奇大作戦 第2話「人喰い蛾」
前回・次回リンク
脚注
- ↑ 例えば、第6話「怪奇宇宙植物園」の冒頭ナレーションにて「100年後の世界は~」とある。チャージマン研!の放送は1974年であるため、それをもとにすると100年後は2074年。