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'''ダメおやじ'''」は、古谷三敏氏による漫画作品を原作とする[[ナック]]制作のテレビアニメ。1974年4月2日~10月9日放送。
'''ダメおやじ'''とは、古谷三敏氏による漫画作品を原作とする[[ナック]]制作のテレビアニメである。


== 概要 ==
== 概要 ==
実はテレビ東京(当時は東京12チャンネル)の記念すべき第1作目のアニメである。
1974年4月から10月まで放送。全26話。テレビ東京(当時は東京12チャンネル)製作のTVアニメとして、第1作目となる作品である。


原作は日本の漫画(主にギャグマンガ)に大きな影響を与えたと思われる作品である。(そして古谷氏の師匠であり、ギャグ漫画界の神様とも言われる赤塚不二夫氏の全面協力もあった)因みに主人公は中年男性だが、原作が連載されていた雑誌は「週刊少年サンデー」である。
原作は日本の漫画(主にギャグマンガ)に大きな影響を与えたと思われる作品である。(そして古谷氏の師匠であり、ギャグ漫画界の神様とも言われる赤塚不二夫氏の全面協力もあった)因みに主人公は中年男性だが、原作が連載されていた雑誌は「週刊少年サンデー」である。


妻の「オニババ」こと冬子と子供の雪子・タコ坊、さらには会社の同僚達に虐められてばかりの「ダメおやじ」こと雨野ダメ助が、山あり谷ありの日常、人生を送る物語である。しかし、ほとんどのエピソードが「恩を仇で返す」という言葉が相応しい話だったり、幸せの光が不幸に踏みにじられる話だったりと(ダメおやじにとって)悲劇しかない。特にオニババたちの虐待っぷりは[[泉研|研]]なんて話にならない程の鬼畜さである。
主人公のダメおやじ(雨野ダメ助)は、家では妻のオニババ(冬子)ら家族にいじめられ、会社ではこき使われてばかりの毎日を送っていた。その虐げられっぷりは、ほとんどのエピソードが「恩を仇で返す」という言葉が相応しい話だったり、幸せの光が不幸に踏みにじられる話だったりと、ダメおやじにとって悲劇以外の何物でもない。特にオニババたちの虐待っぷりは[[泉研|研]]とは比較にならない程の鬼畜さである。そのようなこともあり、ギャグアニメでありながらあまりにも残酷で暴力的すぎるのでとても笑えない内容となっている<ref>ただし、アニメ版はこれでも暴力描写が抑えられた方であり、原作ではアニメ版以上の残酷な暴力シーンがゴマンとある。</ref>。


というわけで、今作はギャグアニメでありながらあまりにも残酷で暴力的すぎるのでとても笑えない内容となっている<ref>ただし、アニメ版はこれでも暴力描写が抑えられた方であり、原作ではアニメ版以上の残酷な暴力シーンがゴマンとある。</ref>。尤も放送当時は「父親の威厳」が根強く残っていた時代であり、そんな父親キャラが徹底的に虐められるという内容により視聴者が自分の父親をそこに投影する事で一種の憂さ晴らし的な痛快さとギャグの二面性を成立させていた。
放送当時(原作の連載当初)は、父親は威厳を振りかざすものという価値観がまだ残っていた時代であり、本作はそのような父親ポジションのキャラクターを逆に周りから虐げられる立場に置くことによりギャグ漫画として成立させていた側面がある。アニメ版では最後の最後までダメおやじは報われることはなかった<ref>ただし未放映となった最終回では、オリジナル展開でのハッピーエンドとなっている</ref>が、原作では後のエピソードからダメおやじは報われるようになり、家族とも幸せに暮らすことになる。


原作では後半からダメおやじは報われ、幸せに暮らす事になるが、このアニメ版は最後の最後まで報われることはない(ただし未放映となった最終回では、オリジナル展開でのハッピーエンドとなっている)。
EDテーマが非常に切なく、本編のダメおやじのいじめられっぷりを見た後に聞くと鬱になること間違いなしである。君たちもお父さんは大切にしてあげよう。


EDテーマが非常に切なく、本編のダメおやじのいじめられっぷりを見た後に聞くと鬱になること間違いなしである。君たちもお父さんは大切にしてあげよう。
「[[チャージマン研!|チャー研]]」とは制作時期が近い為、一部声優を共有しているらしく、声優推理において使われることもある。なお、現時点では全話DVDソフト化やVODによる配信は行われていない<ref>ただし、過去にオバタリアンブームに乗って発売されたVHSで一部のエピソードを見ることは出来る</ref>。


[[チャージマン研!|チャー研]]」とは制作時期が近い為、一部声優を共有しているらしく、声優推理において使われることもある。しかし、前述のとおり父親への虐め(DV)をギャグとして題材にした作品なので、今後の全話DVD化や配信等は絶望的だろう(ただし、過去にオバタリアンブームに乗って発売されたVHSで一部のエピソードを見ることは出来る)。
==関連項目==
*[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%8A%E3%82%84%E3%81%98 ダメおやじ - Wikipedia]


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2022年3月13日 (日) 16:10時点における版

ダメおやじとは、古谷三敏氏による漫画作品を原作とするナック制作のテレビアニメである。

概要

1974年4月から10月まで放送。全26話。テレビ東京(当時は東京12チャンネル)製作のTVアニメとして、第1作目となる作品である。

原作は日本の漫画(主にギャグマンガ)に大きな影響を与えたと思われる作品である。(そして古谷氏の師匠であり、ギャグ漫画界の神様とも言われる赤塚不二夫氏の全面協力もあった)因みに主人公は中年男性だが、原作が連載されていた雑誌は「週刊少年サンデー」である。

主人公のダメおやじ(雨野ダメ助)は、家では妻のオニババ(冬子)ら家族にいじめられ、会社ではこき使われてばかりの毎日を送っていた。その虐げられっぷりは、ほとんどのエピソードが「恩を仇で返す」という言葉が相応しい話だったり、幸せの光が不幸に踏みにじられる話だったりと、ダメおやじにとって悲劇以外の何物でもない。特にオニババたちの虐待っぷりはとは比較にならない程の鬼畜さである。そのようなこともあり、ギャグアニメでありながらあまりにも残酷で暴力的すぎるのでとても笑えない内容となっている[1]

放送当時(原作の連載当初)は、父親は威厳を振りかざすものという価値観がまだ残っていた時代であり、本作はそのような父親ポジションのキャラクターを逆に周りから虐げられる立場に置くことによりギャグ漫画として成立させていた側面がある。アニメ版では最後の最後までダメおやじは報われることはなかった[2]が、原作では後のエピソードからダメおやじは報われるようになり、家族とも幸せに暮らすことになる。

EDテーマが非常に切なく、本編のダメおやじのいじめられっぷりを見た後に聞くと鬱になること間違いなしである。君たちもお父さんは大切にしてあげよう。

チャー研」とは制作時期が近い為、一部声優を共有しているらしく、声優推理において使われることもある。なお、現時点では全話DVDソフト化やVODによる配信は行われていない[3]

関連項目

脚注

  1. ただし、アニメ版はこれでも暴力描写が抑えられた方であり、原作ではアニメ版以上の残酷な暴力シーンがゴマンとある。
  2. ただし未放映となった最終回では、オリジナル展開でのハッピーエンドとなっている
  3. ただし、過去にオバタリアンブームに乗って発売されたVHSで一部のエピソードを見ることは出来る