みなし子センターを救え!
本編
登場人物
あらすじ
馴れーション「ここは、みなし子センター。お父さんやお母さんが死んでしまって、一人ぼっちになってしまったかわいそうなお友達が大勢いるんDA。 でも、みんなくじけずに明るく元気に暮らしているんDA。」
ここにたびたび訪れる福田という男。宇宙開発公団の理事長を名乗る彼は、みなし子センターの職員達から全幅の信頼を寄せられていた。 その日引き取られていったのは、はるお君とゆみ子ちゃん。まだ幼児のあどけなさを残す可愛らしい子供達だ。 しかし、衝撃の事実が明らかになった。実は福田を名乗る人物は住所も身分も全てデタラメ。 宇宙開発公団の理事長は福田ではあるが別人であったのだ。
この事実を暴いた女性職員は、なぜか泉家に相談にやってくる。「私は何だか子供達が心配だ」と普段通りの 無責任感あふれる言葉を言い放つパパに同調した研は、調査の為スカイロッドに乗り込んだ。
はるお君達が行き着いたのは荒涼とした廃墟。そう、パパや研の懸念通り福田の正体はジュラル星人であり、 魔王に仕える奴隷として孤児を集めていたのだ。駆け付けた研は偽福田達と死闘を繰り広げる。少々手こずるも切り札である ビジュームベルトを使いジュラル星人達を倒し、「研、覚えていろ!」と逃げる偽福田までをもスカイロッドで追撃し、全滅させた。
開放された子供達と後から来たセンター長達は、笑顔で自分達を置き去りにする研を見送るのだった。
概要
はるお君・ゆみこちゃんの穢れを知らぬ笑顔と偽福田氏の欲にまみれた笑顔の対比が印象的な回。 また、馴れーションによる迷言「かわいそうなお友達」はこの回が発祥である。
偽福田の身分詐称に簡単に騙されて子供を里子に出してしまうみなし子センター長の管理能力には疑問を持たざるを得ない。 世が世なら事業仕分け対象である。とても「100年後の未来」とは思えない杜撰さである。
また、この回は珍しくジュラル星人が非道な悪役っぷりを発揮している回である。 しかし、この回までにすでにジュラル星人は チャーケニスト達にとって「憎めない悪役」のような存在になっており、 研のように「非道だ」と言われる事は殆どない。
考察(みなし子センター設立の謎)
言葉の響きから「みなし子センター」と所謂「孤児院」は同じように思えるかもしれない。が、実は両者の間には少々の隔たりがある。 「孤児院(児童養護施設)」とは「身寄りの無い児童を引きとって成人するまで世話をする施設」であり、 「親は存在するが育児を放棄された」場合も含まれる。また、養子縁組をする事は出来ない場合も多い (引き取る事は可能だが、あくまでも「他人」としてである)。
これに対し「みなし子センター」は読んで字のごとく「みなし子を集めた施設」であり、作中で触れられているように 「親と死別した児童」である事が入居条件である。だが、「シンデレラの少女」のルミ子は両親が亡くなっていても 親族が引き取って世話をしている事から、この場合の「親」とは「親戚一同」を意味する物と思われる。 ちなみに「危機!爆破1秒前」の小泉ヘレンも両親を失っているが、養父である白ダブルスーツ男と親戚関係かは不明である。
何故「みなし子センター」が必要な位みなし子が多いのか。また、何故るみこやヘレンと言った親を亡くした子供が多いのか。 恐らくジュラル星人による襲撃に巻き込まれた可能性が高いが、作中では明らかにされていない。